小児歯科 PEDODONTICS

お子様にとって歯の治療は決して楽なものではありません。当院ではお子さまが怖がらず楽しみながら歯の治療を受けることはもちろん、毎日きちんとハミガキをする習慣を身につけ、 虫歯にならない強い歯をつくることを目指して、ご家族の方と一緒になって取り組んでいます。

ROLE 乳歯の役割

「乳歯が虫歯になっても、いずれ抜けるんだから放っておいても大丈夫」という考えは大間違いです。乳歯には、永久歯が正しい場所に生えるよう誘導する役目があり、虫歯の乳歯は永久歯が間違って生える原因を作ってしまいます。例えば成人してからの歯並びを悪くしたり、咀嚼(そしゃく)に影響が出たりします。

また、乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいと言われています。ですから正しい歯磨きを幼いうちに身につけさせる必要があります。そして8020=80歳になっても20本の歯が残っている状態を目指し、いつまでも健康的でいられる強い歯を育てましょう!

フッ素塗布について

フッ素にはエナメル質の、歯を溶かす酸への抵抗力を強める働きがあります。歯の表面に塗ったり洗口することにより虫歯を予防する効果があります。小さなお子様にもこれから生えてくる大事な永久歯が健康的に成長するためのにお勧めの治療法といえます。

フッ素洗口はブラッシング後フッ素を用いて毎日洗口(うがい)するだけのご家庭でもできる虫歯予防法です。お口の中にフッ素が多少残っていても問題ありませんので、安全面からもお勧めであると言えます。

SEALANT 虫歯を防ぐシーラント

シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチックで塞ぐ虫歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので歯ブラシの毛先が入らずそのために毎日歯磨きをしていても虫歯になってしまうことがありますが、シーラントで奥歯の溝を塞ぐことにより、虫歯を防ぐことが可能です。
子供の第一大臼歯に施されることが多く、この時期は、まだ子供が自分で満足に歯のケアをすることができないため虫歯になりやすいのです。

  1. 01

    FLOW歯を清掃します

    まずは、歯の表面や歯と歯の間等の汚れを丁寧に落としていきます。

  2. 02

    FLOW薬品で処理します

    歯にシーラントがしっかり接着するように、歯の表面に薬を塗ります。

  3. 03

    FLOW白いプラスチックを流し込み、固めます

    白いプラスチック(シーラント剤)を流し込み、そこに光を照射して硬化させます。その後、咬み合わせのチェックを行い問題なければ終了です。治療後は、歯表面の「デコボコ」が「ツルツル」になり歯ブラシで汚れが落としやすくなります。

シーラントのメリットとデメリット

  • メリット

    • 汚れのたまりやすい溝の部分へ細菌が侵入するのを防ぎ、歯磨きがしやすくなります。

    • 歯を削る事なく処置をおこなえます

    • 健康保険が適用されます

  • デメリット

    • 普段からブラッシングをして清潔にしていないと、虫歯になってしまいます。あくまでも、歯ブラシをした上での、補助的な予防処置です。

    • 歯を削って詰め物をするわけではないので、虫歯治療後の詰め物よりも、取れやすいことがあります。(必要であれば、簡単にもう一度やり直せます。)

    • 定期的な検診が必要です。

大切な歯磨きのしつけ

お子さまの歯磨きはきちんとできていますか?食後の歯磨きは、歯の病気の原因となるプラーク(虫歯の原因菌)を取り除き、お口の健康を守る大切な習慣です。お子様の発達に合わせて歯磨きのしつけをしてください。お子様の歯磨きはムラがありきちんと磨けていないことも多いです。ご家族がしっかりとチェックし、正しい歯磨き習慣を身につけることが大切です。

1歳

歯ブラシを持たせて慣れさせましょう。

2歳

自分で磨こうとします。一緒に磨いて真似をさせると歯磨きが習慣になります。

3歳~5歳

乳歯が生えそろう時期です。自分で磨くようにしますが、磨きは不十分です。必ずチェック磨きをして、磨き残しがないようにします。

6歳以上

永久歯が生えます。子どもの「自分で磨く」気持ちを大切にしましょう。仕上げのチェック磨きは最初の永久歯(六歳臼歯)を中心にしてください。

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